2026.05.16(最終更新日:2026.05.15)

【完全一覧】システム開発手法5種類の特徴と違いをわかりやすく解説

『アジャイルとかウォーターフォールって何?』
『エンジニアの現場でよく聞く開発手法の種類が多すぎてわからない…』

IT業界への転職を考えていると、開発手法に関する言葉を目にする機会が増えますが、『どれが何を指すのか』整理できていない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ウォーターフォール・アジャイル・プロトタイピング・スパイラル・DevOpsの5種類の開発手法について、特徴・メリット・デメリット・どんな現場で使われるかを未経験の方にもわかりやすく解説します。

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システム開発手法とは?なぜ種類があるのか

システム開発手法とは?なぜ種類があるのか

システム開発手法とは、ソフトウェアやシステムをどのような流れ・考え方で作っていくかを定めた方法論のことです。

また、開発するシステムの規模・目的・クライアントの要望によって、最適な進め方は異なります。

たとえば、変更が少ない大規模システムと、ユーザーの反応を見ながら素早くアップデートするWebサービスでは、同じ進め方では対応できません。

そのため、プロジェクトの特性に合わせた手法を選ぶことで、品質・スケジュール・コストのバランスを保ちながら開発を進めることができます。

エンジニアとして現場に入ると、チームが採用している開発手法に従って業務を進めることになります。

そのため、事前に基本的な手法の名前と概要を知っておくことで、現場に入ったときの理解がスムーズになります。

【一覧】代表的なシステム開発手法5種類の特徴

【一覧】代表的なシステム開発手法5種類の特徴

現場でよく使われる代表的な開発手法を5つ紹介します。

① ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発とは、要件定義→設計→開発→テスト→リリースの工程を順番に一つずつ進める手法です。

水が上から下へ流れるように、前の工程が完了してから次の工程に進むことが名前の由来です。

日本の大手SIer・金融・公共系システムの現場では今もウォーターフォールが主流であり、特に要件が最初から明確に定まっている大規模案件で多く採用されています。

また、各工程で仕様書や設計書などの成果物をしっかり作成してから次に進むため、プロジェクト全体の進捗を把握しやすく、品質管理の体制も整えやすいのが特徴です。

▼ ウォーターフォール開発の工程
要件定義:必要な機能・仕様をクライアントとすり合わせて文書化
基本設計・詳細設計:システム全体の構造や処理フローを設計
開発(製造):設計書をもとにプログラムを作成
テスト:動作確認・バグ修正で品質を担保
リリース・保守:本番環境に公開し運用を開始

メリットは、スケジュールとコストの見積もりがしやすく、工程ごとに成果物が明確なため品質管理がしやすい点です。

一方で、デメリットは、途中で仕様変更が発生すると前工程に戻る手戻りが発生し、コストと時間が大きくかかる点です。

そのため、要件を最初の段階で細かく固めておくことがウォーターフォール成功のカギになります。開発後半でバグが見つかった場合も同様に手戻りが起きやすいため、事前の仕様確定が特に重要です。

② アジャイル開発

アジャイル開発とは、『スプリント』と呼ばれる1〜4週間の短い開発サイクルを繰り返しながら、システムを段階的に完成させていく手法です。

『アジャイル(Agile)』は英語で『俊敏な・素早い』という意味を持ち、変化への対応力の高さが最大の強みです。

アジャイル開発の代表的なフレームワークに『スクラム』があります。

スクラムでは、プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発チームの3つの役割を定め、スプリントを繰り返しながら機能を積み上げていきます。

また、現在の開発現場でアジャイルと言えばスクラム形式を採用しているケースが多く、『スクラム開発』という言葉もよく耳にします。

毎日行われる短いミーティング(デイリースクラム)や、スプリントの終わりに行うレビュー・振り返りがサイクルの核心です。

メリットは、途中の仕様変更に柔軟に対応できる点と、動くものを早い段階でリリースしてクライアントや利用者からフィードバックを得やすい点です。

一方で、デメリットは、最終的なコストやスケジュールがウォーターフォールと比べて見えにくく、ドキュメントが不足しがちになる点です。

また、チームの自律性が求められるため、エンジニア同士のコミュニケーションが開発の品質を大きく左右します。

③ プロトタイピング開発

プロトタイピング開発とは、試作品(プロトタイプ)を先に作ってクライアントに確認してもらい、フィードバックをもとに改善を繰り返す手法です。

完成形のイメージをクライアントと早期にすり合わせられるため、『作ってみたら思っていたものと違った』というリスクを大幅に下げられます。

ウォーターフォールでは要件定義の段階で仕様をすべて確定させる必要がありますが、プロトタイピングでは実際に動くものを見ながら仕様を固めていけるため、クライアントが完成イメージを掴みやすい点が特長です。

そのため、画面デザインやユーザー操作が重要なシステム・アプリ開発で特に効果を発揮します。

メリットは、認識のズレを早い段階で修正でき、最終的なやり直しやコストを減らせる点です。

一方で、デメリットは、試作品の作成に追加の時間とコストがかかること、試作品をそのまま本番に流用してしまい品質が低下するリスクがある点です。

そのため、試作品はあくまで確認用という共通認識をチームとクライアントが持つことが重要です。

④ スパイラル開発

スパイラル開発とは、システムを小さな機能単位に分割し、それぞれについて『設計→開発→テスト→評価』を繰り返していく手法です。

ウォーターフォールの計画性とアジャイルの柔軟性を組み合わせた中間的な性格を持ちます。

また、各サイクルの始めにリスク分析を行い、問題になりそうな点を洗い出してから開発を進めるのがスパイラル開発の大きな特徴です。

そのため、特にリスクが高い大規模システムや、要件が段階的に明確になっていくプロジェクトで採用されることが多く、機能ごとに完成度を高めながら全体を積み上げていきます。

メリットは、リスクを各サイクルで早期に発見・対処できるため、大規模開発でも品質を保ちやすい点です。

一方で、デメリットは、サイクルごとのリスク管理が必要なため進行管理が複雑になりやすく、コストがウォーターフォールより高くなりがちな点です。

そのため、プロジェクト管理経験のある担当者がいることが、スパイラル開発をうまく回す前提条件になります。

⑤ DevOps

DevOpsとは、開発(Development)と運用(Operations)のチームが密に連携し、リリースから改善までのサイクルを高速化する考え方・文化です。

特定の手順というよりも、自動化ツールや継続的インテグレーション・デリバリー(CI/CD)を取り入れた開発・運用体制のことを指します。

クラウド技術の普及とともにWeb系・SaaS系の企業を中心に広がっており、近年は日本の大手企業でも導入が進んでいます。

また、従来は開発チームと運用チームが分断されていたため、リリースのたびに調整コストが発生していましたが、DevOpsはその壁をなくすことでスピードと品質を両立させます。

さらに、DevOpsにセキュリティの視点を加えたDevSecOps(デブセックオプス)という考え方も近年注目されています。

サイバー攻撃の増加を背景に、開発の初期段階からセキュリティ対策を組み込むことで、リリース後の脆弱性リスクを低減できます。

メリットは、リリースサイクルが速くなり、障害発生時の対応もスムーズになる点です。

一方で、デメリットは、ツールや文化の導入に初期コストがかかり、チーム全体の意識改革が求められる点です。

5つの開発手法の比較一覧表

5つの開発手法の比較一覧表

5つの開発手法の特徴をまとめると以下の通りです。

開発手法 進め方 変更への対応 向いているプロジェクト
ウォーターフォール 工程を順番に進める 難しい 大規模・仕様が明確・金融・公共
アジャイル(スクラム) 短いサイクルを繰り返す 柔軟に対応 Web系・アプリ・スタートアップ
プロトタイピング 試作品を作りながら進める 比較的柔軟 仕様が曖昧・UI重視の開発
スパイラル 機能単位で反復する 対応しやすい 大規模・リスクが高い案件
DevOps 開発と運用を継続的に連携 高速に対応 Web系・SaaS・クラウド活用

どの手法が優れているということではなく、プロジェクトの規模・目的・チームの体制に合った手法を選ぶことが重要です。

また、日本の現場では複数の手法を組み合わせた『ハイブリッド型』も多く見られます。

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SESエンジニアの現場でよく使われる開発手法は?

SESエンジニアの現場でよく使われる開発手法は?

SESエンジニアとしてさまざまな現場を経験するなかで、実際にはどの開発手法に触れることが多いのでしょうか。

大規模・業務系はウォーターフォールが主流

日本のSES現場では、大規模な業務システム・金融・公共・製造系の案件ではウォーターフォールが今も広く採用されています。

これは、要件が明確に定まっており、長期にわたって安定して開発を進める必要があるプロジェクトに向いているためです。

そのため、SES入社後のはじめての案件がウォーターフォール型のプロジェクトになるケースも多く、工程の流れや設計書の読み方を学ぶ入口として最適です。

Web系・アプリ開発ではアジャイル(スクラム)が増加

WebサービスやECサイト・スマートフォンアプリの開発ではアジャイル(スクラム)が採用されるケースが増えています。

リリース後も継続的に機能を追加・改善していくサービスでは、短いサイクルで動くものを作り続けるアジャイルの特性が活かされるためです。

また、SESの案件でもアジャイル対応の現場は増えており、デイリースクラム(毎日の朝会)やスプリントレビューといった用語を事前に知っておくと現場でスムーズです。

【未経験向け】開発手法の知識はどこまで必要?

【未経験向け】開発手法の知識はどこまで必要?

『入社前にすべての開発手法を完璧に理解しなければ』と身構える必要はありません。

▼ 入社前に押さえておきたい最低限のポイント
ウォーターフォールとアジャイルの基本的な違いを説明できる
スプリント・スクラム・要件定義などの基本用語を知っている
現場で使われている手法の名前を聞いたとき、概要をイメージできる

開発手法の細かい運用ルールや実践的なスキルは、現場で実際に経験するなかで自然と身につきます。

そのため、『知っている』状態で現場に入ることが重要であり、入社前に深く学び込む必要はありません。

また、CIN GROUPでは入社後の研修で開発現場の基礎知識を学ぶカリキュラムが用意されており、未経験の方も安心して現場にデビューできる環境が整っています。

まとめ:開発手法の種類と特徴を整理しよう

まとめ:開発手法の種類と特徴を整理しよう
システム開発手法には、ウォーターフォール・アジャイル(スクラム)・プロトタイピング・スパイラル・DevOpsなど複数の種類があります。

それぞれ進め方や得意なプロジェクトの特性が異なるため、現場によって採用される手法は変わります。

未経験からエンジニアを目指すうえでは、まず各手法の名前と基本的な特徴を把握しておくことが現場適応の第一歩です。

また、細かい知識は現場の経験を通じて深めていけば十分です。

CIN GROUPでは、異業種から転職する未経験の方を積極的に採用しています。

エンジニアとして、実際の開発現場でスキルを磨く環境を一緒に整えましょう。

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